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2020.04.19 Sunday

溶解 7

0

    「・・・奈津美・・・。二階でちょっと寝てきなさい!熱がある顔してる・・・。」

    「ぶっ!・・・だから、違うって!元気だってば!お姉ちゃん、心配性!それより、お茶入れるね!コーヒーが良い?」

    「あ、そだね・・・、お茶にしようか。・・・飲んだらまじでお昼寝したら?飛行機、疲れたでしょう?・・・って、亜沙美と一緒だね!お茶、昼寝、夕飯コース!」

    「言えてるー!」

    「あたしがお茶用意するから、あんた、ここでマッサージでもしてなさい。」

    「はーい、わかりました!よろしくお願いします。」

     ・・・

     ほんと、あたし、なんか今日不思議なほどふわふわして変かも〜。

     実家効果かなー、すごいリラックスできてるみたい〜・・・。

     ・・・

     過去のことも頭の中にどんどん出てくるし・・・。

     ・・・

     ・・・

    「お待たせー、コーヒーもお茶もあるから〜。買ってきたお菓子もあるし〜。」

    「わーい!ふふふ、幸せ〜。なんか実家にいると、子どもにかえっちゃうみたい〜。昔みたいに、お姉ちゃん〜♪って甘えたい気分〜。」

    「・・・奈津美・・・。あんた九州でどんだけ苦労して・・・(/ω\)・・・。全部吐きなさい!吐いてすっきりしなさい!お舅さんがきつくて辛いんでしょ?九州男児だから!」

    「いやいやいやいや・・・^^;違うから!楽しく幸せに暮らしてるから!舅なんか完璧無視してるから!・・・って、やばっ!」

    「・・・^^;・・・、なら、良いけど・・・。」

    「・・・」

    「・・・」

    「・・・」お姉ちゃん・・・。」

    「・・・ん〜?」

    「・・・」

    「・・・」

    「・・・あん時・・・、ありがとね・・・。」

    「・・・」

    「・・・・あたし、おかしくなってたのに・・・、お姉ちゃん、一生懸命動いたり電話したりしてくれて・・・。諒ちゃん、生まれる前で大変だったのに・・・。産後も、大事にしなきゃいけないのに・・・、あたしの事すごい気にかけてくれて労わってくれて・・・、精神的に大変だったよね・・・。ゆっくり育児できなかったよね・・・。」


    2020.04.19 Sunday

    溶解 6

    0

      「行ってらっしゃいー!お母さん、ボーイフレンド達によろしくねー!」

      「あいよー!」

      「・・・ふぅー!元気で良かった!お母さん・・・。そういえば思い出した!ここって、諒ちゃんが結婚したら、住んでくれるんだよね。」

      「そうなのよ!・・・えっと、どうする?・・・今から少し片づける?・・・って、もう片付けるものないか・・・、後はお母さんの荷物だけかな・・・。奈津美のもあたしのも、結婚した時全部、持って出たものね・・・。」

      「・・・うーん、そうだねー・・・。去年、亜沙美の引っ越しの時、うちのだんなと亜沙美で、布団とかタオルとか食器とか、使えるものなんでももらったみたいだし・・・、片付けるもの、ないかも・・・。」

      「亜沙美の引っ越しの時、連絡くれれば手伝ったのにー!終わった後、報告くれるんだもんー、九州から!」

      「あはははは、ごめんねー!だんながやるっていうからおまかせしようと思ってさ!ほら、うちら、お姉ちゃんになんでもかんでもすぐ頼っちゃうから!たまには自力でやらないとね!」

      「水くさー!卓也とダブル引っ越しで大変だったろうにー!来年、秀が東京に引っ越す時は連絡頂戴ね!絶対手伝うから!」

      「ありがとございます!その時はよろしくお願いします!」

      「絶対だからね!」

      「はい!・・・でも、ほんと良かった〜。お母さんが、お姉ちゃんとだんなさんのとこで暮らすって決めてくれて・・・。この家も諒ちゃんにおまかせできるし・・・。」

      「ほんとだね、ちょうどいい感じでうまく落ち着いてくれたよね・・・。」

      「ありがとね・・・。ほんと、お姉ちゃんのおかげだよね・・・。いつもいろいろ考えてくれて・・・。すごい頼もしい・・・。あたしがのんびり九州で暮らせるのはお姉ちゃんのおかげだよ。」

      「・・・どしたの?!何も出ないよ!・・・って、奈津美、さっきからなんか変!風邪でもひいてる?熱あるの?調子悪いのに、あたしが無理言って来させちゃった?」

      「あはははは、違うって!やだなー!全然健康です!どこも悪くありません!いつも感謝できてないから、今日は特に心を込めて感謝したいだけー!」

      「感謝なんていらないし!奈津美が幸せでいてくれたら、あたしとお母さんはそれで良いの!天国のお父さんもきっとそうだから!」

      「ありがとね。ほんと嬉しい・・・。・・・そうだよね・・・。お姉ちゃんとお父さんとお母さんはいつもあたしのこと考えてくれてたよね・・・。ほんと、今になって本当にしみじみ感謝してるんだ・・・。感謝がこみあげて来る・・・。」


      2020.04.19 Sunday

      溶解 5

      0

        「お母さんー!ただいまー!九州の熊本から奈津美が帰ってきましたー!って言うと、離婚して家、出てきたみたいだね!かっこ笑い!」

        「あー、奈津美ー、よく来たねー。お帰んなさい、お疲れ様ー。」

        「・・・奈津美、笑えないから!離婚とか、冗談きついわー!ほんと、亜沙美そっくり!」

        「あ〜、そーいえば・・・この間、二週間位前かな、ひょっこり亜沙美が来てくれたよ。持ってきてくれたお菓子おいしかったよ、ご馳走様って、後でメールしといてね。」

        「えー?知らなかった!あの子、1人で来たの?火曜日?」

        「うん、確か火曜か水曜だったね〜。電車で近くまできたからって3時頃・・・。お茶飲んで、二階で昼寝して、夕飯カレー食べて帰っていったよ。そんで、えっと・・・なんて言ってたっけかな・・・、もうすぐ・・・、今年の冬って言ってたかな・・・、お客さんの頭、切れるんだって。」

        「えー!そうなの?!あの子、スタイリストに昇格?!それも知らなかった!」

        「亜沙美、すごいね!やったじゃん!おめでとう、奈津美!」

        「ありがとう、お姉ちゃん!・・・うわー、とうとうスタイリストかー!そうだったんだー!良かったー!やっと!」

        「・・・亜沙美も優しいねー。報告がてら、おばあちゃんの様子見にきてくれたのね。・・・って、うちには全然顔出さないけど・・・。なんで?」

        「・・・あー、お姉ちゃんちにはね、一人前になったら顔出すって言ってたよー。んじゃー、早ければ今年の12月か、来年の1月だね〜。」

        「一人前になったら・・・って・・・。別に近くにいるんだし、ちょっとくらい遊びに来ても良いのに・・・、水くさい、遠慮してんの?」

        「それはですね、多分だけど、お姉ちゃんち居心地良いから、1人暮らしのアパートに帰りたくなくなるんだと思う。そんでホームシックになって美容室やめて九州に帰りたくなるのが目に見えてるから、行かない!って決めてるんだと思う。」

        「・・・なんてけなげな・・・。じゃあ、せめて、諒がいる間に一度で良いから来てねって言っといてね。」

        「あははは、わかりました、ありがとね。お姉ちゃん。」

        「二人とも留守番頼んでいいかい?ちょっと散歩しに行ってくるから。」

        「うん、わかった、あ、お母さん、あたしも今晩泊まるね!夕飯どうする?カレー作ろうか?」

        「あー、いいね、カレー。んじゃ、作っといてね。よろしくね。」

        「お母さん、散歩、あたしもついて行って良い?飛行機で足、パンパンになっちゃってさー。」

        「あー、1人で大丈夫大丈夫。実は、仲間に今度引っ越すからって言ったら、もうーボーイフレンド達が悲しんでねー、これから毎日一人で散歩に来てくれって、うるさくてさー。ってなわけで、ちょっくら1人で行って来るから。」

        「・・・まじか・・・。^^;・・・了解・・・。」

        「・・・さすが、お母さん・・・。もててる・・・^^;・・・。」

        「うん・・・。さすがお姉ちゃんのお母さん・・・だね・・・。男子に人気あるね・・・。」


        2020.04.19 Sunday

        溶解 4

        0

          「それにしても、奈津美、あんたが昔話ってめずらしいね、いつもあたしが昔の話しても、鬼が叫ぶよ、とか言っちゃって、あまりのってこなかったのに、・・・って、あれ?デジャブ?・・・これ・・・、この間、諒にも話した気がする・・・。」

          「??・・・鬼が叫ぶ、だっけ・・・?・・・確か、先の話すると、鬼が笑うとかなんとか・・・。ま、いっか〜・・・。そっかー、諒ちゃんも言ってたんだー。」

          「自分の生まれた時のこと、聞いてきたよね、めずらしく・・・。結婚式で、エピソードか何かで使うのかもだけど。」

          「そっかー・・・。あたしもあれかな・・・、やっぱり、亜沙美が家から東京へ出ちゃっていなくなったから、なんかこう気が抜けたというか・・・。いなくなった時はそれほど感じなかったけど、今、1年とちょっと経って、なんかこう力が抜けたっていうか・・・。それで、昔話でも・・・って心境なのかな〜・・・。」

          「そっかー・・・。去年、亜沙美と同時に卓也も大阪の大学入っちゃって独り暮らし始めたし・・・、しゅうちゃんは、高校3年で寮でバスケやって・・・、来年、推薦で東京の大学・・・だよね?・・・おととし1人いなくなって、去年2人いなくなって・・・、ちょっとガクッときちゃったのかもね・・・。」

          「・・・うん・・・、卓也は男だからかどうか、いないのは、それほど気にならないんだけど・・・、あ、食費が浮いた・・・位で・・・。秀も、打ち込めるものが見つかって、3年間よく続いて、もうじき引退でほっとしてて・・・末っ子が自立できた・・・良かった・・・みたいな・・・。・・・で・・・やっぱ、亜沙美だよね・・・。まさか、東京へ出ちゃうとは・・・。せいぜい遠くて大阪って思ってたから・・・。」

          「わかるわかる・・・。長女だもんね・・・。なんだかんだ言って頼りにしてたんだよね・・・。」

          「お姉ちゃんも、まーちゃんがお嫁に行っちゃったら、そのすぐ後は元気だったけど、1か月くらい経ったら、元気なかったもんね・・・。」

          「そーだねー・・・。気が抜けたっていうか・・・。子育て終わった・・・っていうか・・・。諒、いたけど、なんかもう全然眼中になかったし・・・。」

          「どうやって元気出たの?」

          「あー・・・、玲ちゃんが生まれたらだよね。もう一気にババパワー全開で!」

          「あははは。そっかー、孫パワーかぁ〜。・・・じゃあ、あたしも亜沙美の子どもに会える日まで、パワーためておこうっと。あ!スーパー見えた!どうする?寄る?今日の夕飯、お母さん、何か作ってくれてるかな?」

          「・・・カレーでも作る?あ、あたしも今日泊まるからね!・・・やっぱ、じゃ、カレー作ろうか?!余ったら、うちに持って帰るし!」

          「うん、じゃ、そういうことで!」


          2020.04.18 Saturday

          溶解 3

          0

            「あれ?お姉ちゃん、この道、新しいね。知らない道だー。どこに出るの?」

            「これね、この間開通したんだよ。実家のそばのスーパーのとこに出るの。超便利。」

            「へぇー、そうなんだ!どんどん変わるね。あたし、もう、車で走れないよー、道わかんないわ。新しい良い道、片側二車線いっぱいできちゃってー。ムリムリ!」

            「えー?!奈津美が?結婚前、このあたりガンガン乗り回してたのにー?」

            「あはははは!ガンガンはしてないよー!って、結婚前かー、そんな時代もあったねー・・・。」

            「何言ってんの!ついこの間じゃない!」

            「いやいや遠い昔だよー!だって、赤ちゃんだったまーちゃんが今や3人の子のママで、諒ちゃんも結婚だよ?・・・あたしも年とったよねー。」

            「まだ40代じゃないの!全然若いって!」

            「若さでいうなら、お姉ちゃんでしょ!勢いがある!パワーがある!」

            「そっち?・・・でもそうね!50代だけどパワーがある方かも!」

            「そうそう!まだまだ枯れてない!不死鳥のごとく、これからもずっと羽ばたいていてください!」

            「ぶっ!何まとめて!」

            「あははは!・・・それにしてもさー、うちの両親、お姉ちゃんとあたし、よく大学と短大、出してくれたよね、あの時代・・・。」

            「話、変わった!」

            「あはは、ごめんごめん。でもさ、なんか最近、ふとそうに思うんだよねー・・・。あの頃ってさ、まだまだ女子の教育に偏見があったよね?よく、行かせてくれたよなーって・・・。しかも、都内に電車通学させてくれて・・・。定期代も補助してくれたし。」

            「・・・そうだねー、うちらの母校は女子高で進学校だったから、高卒で就職する方がめずらしかったけど・・・、世間は違ったものね〜・・・。」

            「・・・お姉ちゃんってさー、大学2年の時、バイト先の高校生に真顔で、『20歳なの?!いつ結婚するの?今年?』って聞かれたんだよね?!」

            「!・・・そーそー!奈津美、よく覚えてたねー!?そーなんだよ!まじめな顔して聞くからびっくりしたよ!!相手もいないのに、お見合いでもしろってか?って唖然としたよね。・・・でも、世間じゃみんなそうだったんだよね・・・。高校出て、会社に腰掛け就職、2年で寿退社、結婚・・・って。」

            「2年!早っ!・・・あとさ、お姉ちゃんが大学行くって言ったら、お母さんの実家の近所の人が真剣におばあちゃんに、女の子は行きそびれるから大学なんか行かせない方がいい!って、アドバイス?してくれたんだよね!忠告?」

            「あ!そうそうー!うわー!思い出した!・・・懐かしい言葉!嫁に行きそびれる!」

            「うんうん。」

            「まじ信じられない時代だよね!たったの30年くらい前なのにー!しかも、そう!おばあちゃんちの近所の人!っていうのが遠くて近くて、あったかい。分家のおじさんだっけ?」

            「あはははは!あったかいって何?そーゆーのって、大きなお世話っていうんじゃないの!?wそうそう!分家のおじさん!」

            「・・・・(;^ω^)大きなお世話・・・。またまた、奈津美はずばっと・・・!w」


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